タツナミソウが咲いた!
丸い小葉に北斎の「波間の富士」の波のような花が、大人ぶって精一杯背伸びをしている少女のようで愛らしい。 Michikoさんに種を頂いて以来、あそこでもない、ここでもないと、散々迷った挙句、色々な所に植えて、家の南側と大きな石の陰に植えたものが残った。 岡山のように温暖で穏やかなところで育った箱入り娘なので、春、落ち葉の下にこの小さな葉を見つけた時は嬉しかったね。
もう一つ、昨年頂いたもので心配だったのはエビネだ。 東京のOさんが送って下さった。 この子達も、東京は杉並育ちの箱入り娘だ。 これも山奥の平家の落人の娘のように美しく咲いた。 二種共、昨夏の暑さとこの冬の寒さという極端な気候に良く耐えてくれた。
地球温暖化が進めば進むほど、暑さ寒さが極端になるという。 今の所、温暖化を食い止める唯一無二の切り札が原発だったのだが、日本では来年の三月迄に全てが止ってしまう可能性大だ。
行政にも、電力会社にも、「安心」を要求していけばきりが無い。 「可能な限りの安全」をこそ求めたいものだ。
人が始めて「火」を使い始めた頃、火に感じる不安は今の「原発」に感じるものと似たようなものだったかも知れない。 恐怖に打ち勝ち、より安全な方法を開発してきた勇気ある人々が居なかったなら、人類は未だに猿と大差ない生活だったかも知れない。
原発の恐怖に負けた民主主義の先進国、日本やドイツは、多数決で原発を止め、再生可能エネルギーに頼ろうとして、経済は衰退して行くのだろうか。
ほよ村HP平成23年5月29日更新
虹の谷便りもご覧下さい。