きのうも朝からカキ氷みたいな雪が一日中降っていた。
タアちゃんはヤケになって「雪が降る」って歌を練習していた。 トウちゃんは知ってるみたいだけど、タアちゃんはうろ覚えだ。 ほかにも知らない歌を幾つか覚えようとして、でも、ほかのを歌うと忘れて、覚えなおしている。 タアちゃんはパティペイジやペギーリー、加藤登紀子なんかのアルトの歌も好きなんだけど、低くて上手に歌えない。 じゃあソプラノは上手かって?・・・可哀そうだ。 でも歌が好きならいいじゃない。 いつ隕石が落ちてくるか判らないもの。 生活は出来るだけ楽しまなきゃね。 山田太一脚本家が「老人は歌うのがいい」って言ってたって。
今、凝っているのが「昭和枯れススキ」。 昔、テレビで見たコメディーの挿入歌なんだって。 タアちゃんはミジメっぽい歌が好きだ。キーキー声で女性パートを練習している。 「・・・いえ、世間に負けた~♪」
トウちゃんに無理矢理、男性パートを歌わせる。 トウちゃんも良く覚えている訳じゃない。 タアちゃんにつられてしまうから「駄目!」って言われてる。
ワタチはタアちゃんの歌を聞きながら、こないだ買ってもらった枕をフワフワモフモフ揉みながらネンネするの。
「・・・二人は枯れススキ~♪」
ワタチは枯れたバオバブの夢をみる。
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