20cm程降ったシャーベット状の雪が半分凍った道を、除雪して頂いた。
私のチビ車「キキちゃん」」では、轍の真ん中に盛り上がった雪でおなかを擦りそうだし、凍りついた雪で滑れば側溝に落ちそうだけど、兎に角閉じ込められなくて済んだ。
と言う訳で、早速、飼育係の車「二代目」でバス旅行の集合場所まで送ってもらって、東京へ団体で歌舞伎を見に行った。
甲斐駒センターせせらぎ駐車場 背景は八ヶ岳
久し振りの東京はビルだらけで、余りの変わり様に、目はまん丸、開いた口が塞がらない。
若い頃に歩きまくって隅々まで知っていたはずの銀座が全く変わっていた。
「エッ! アルマーニ?」
「エッ! かねまつがこんなところに?」
まるで、浦島花子だ。
有楽町のガード下だけが変わらず、と言うか、もっと汚くなって残っていた。
歌舞伎は素晴らしかった。
演目は
一、寿曽我の対面・・・これぞ歌舞伎
二、身替座禅・・・狂言由来で、思いっきり笑った
三、恋飛脚大和往来 封印切・・・梅川忠兵衛が地獄の道行きに到る経緯を語って、ラストシーンの哀れな忠兵衛に思わず貰い泣き
四、二人藤娘・・・玉三郎と七之助の艶やかでゴージャスな事!!!
席は三階、天井に近く、舞台は遙か下に見える。
でもこれが良かった。 舞台全体を鳥瞰出来るのだ。
花道への出入り等、かぶりつきで見たければテレビで見ればよい。 この後観る機会があっても、私は天井桟敷で観たいと思う。 安いし、第一、遠視なんだから、遠くを見るのは得意だ。
感激の覚めやらぬ中、築地の魚市場に寄ると、遅すぎて殆んどの店が閉まっていた。 卵焼きが買いたかったのに残念。 それでも、イクラやシラス、その他を手に入れ帰途につく。
雪景色を見てホッとした。 住めば都とはこのことだ。 山姥の私にとって東京はヤッパリ東京砂漠だった。
例え飼育係の二代目でも、夜に車を走らせるのは危険な、狭い氷漬の山道だから、その夜はSさん家に泊めて頂いた。
いつもなら八時に眠るはずの私が、「二人修学旅行」のようにオシャベリをして、夜更かしをした。
白州シャルマンワイン前からの甲斐駒ヶ岳
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