雨が止んでいる。
銀木犀の木に蜘蛛が幾重にも網を張っている。
庭はすっかり緑に包まれて、道も定かじゃない。
晴れても、もう長靴なしじゃ庭は歩けない。ジャングルになって、青大将やジムグリはもちろん、ヤマカガシやマムシ等、蛇はどこに潜んでいるかわからないのだから。タヌキやキツネ、テンなどが来るようになってから、見かけることはなくなったけど、油断は禁物だ。
イチジクの木って強いわよね。
冬に猿が来て、若い木の枝をポキポキ折って食べて丸裸になったのに、今はしっかり葉をつけて、背も高くなっている。残念なことに、春には実を三つ見つけてワクワクしていたんだけど、今は一つも無い。きっと犯人は猿だわ。上流域に住んでいる下流人間にとっては、猿が一番の競争相手だ。
いつだったか忘れたほど前に植えた木が今年初めて実をつけた。黄色い実はそのうち赤くなるのだろうか。猿が来て食べようとしたら、今度こそ追い払って、私が食べてやる!!!