時に、ハクビシンのコナスは、ベランダの下に長い事いたりする。
床下から出てきては、飼育係が補給したパンなんかを食べ、又、床下に潜む。 昨日もそんな繰り返しの中、アナグマ少年チュウちゃんが来た。 チュウちゃんは早速食べ始める。 動物達は皆、御食事処の物は自分の物と思っている。 コナスもそうだから面白くない。 ついに出て来てチュウちゃんに噛み付く振りをした。 チュウちゃんは意に介せず、食べ続ける。 あったまに来たコナスは再び攻撃する。 「逃げ」が専門のチュウちゃんは家の中に逃げ込もうとする。 赤ちゃんの頃、駆けずり回った事があるから、家の中なら安全と思ったのだろう。 慌てて飼育係がとめに入る。
飼育係はチュウちゃんを玄関に入れて、コナスに御食事処を明け渡した。
こんな風に、食べ物を巡って争いになる事もあるが、血を見る程いの事にはならない。 血を見るのは縄張り争いの時だ。 人間も本質的にはそうなのかな。
テンのクルミが全く来なくなった。 初代ワタルが朝晩来るようになった。 ピコ丸も時々来る。 今度は誰の縄張りになるのだろうか。
クルミが穏やかな老後を送っているといいな。